『学生の頃の生活:小学校・給食での出来事編』 [考察No.028]

2007年03月19日 11:25



【給食当番の私】
「いただきます!」

【皆】
「いただきま~す!」

【先生】
「よォし、残さず食えよー。米は、一粒一粒に神様が宿っているんだからな。
 恵みに感謝しながら食え」

【私の心の声】
(……もし本当にそうなら、ボクは今までどれほどの神様を食い殺してきたのだろう。
 自分でも知らないウチに、大量虐殺者になっていたなんて……。
 しかも恵みに感謝て。いや、意味は分かるが、ウチのクラスには恵(めぐみ)っていう名前の
 女子もいるし、なんだかごっちゃになるな……)

ツルッ──

【給食を食べている私】
「あっ……唐揚げを床に落としちゃった……」

【先生】
「ん? 何をしている。早く拾って食べなさい」

【私】
「え……でも……」

【先生】
「大丈夫だ。洗えばなんてことはない」

【私の心の声】
(え? 洗う? またこれは新たな解釈が生まれたな……。
 3秒ルールとかなら知ってはいるが、いくら時間が経っていても洗浄してしまえば
 元通りの美味しさになるとは……。こいつァ目からウロコ的な発想だ。
 ……いや、よく考えろボク。本当に洗えばイケるのか?
 洗ってしまえば、この唐揚げのジューシーさが失われてしまうのではないか?
 そもそも、給食の唐揚げに最初からそんな旨みなどはないが、そこは気分の問題だ。
 特に不味いワケでもなく、それなりに美味しく食べていたものを一回でも
 洗ってしまえば……フフ……どうなるかはもう周知の事実ということだ。

 ……しかし、洗うという行為は、このクラスの担任である先生からの直々の指令──。
 ここは無闇に反論することなく、大人しく廊下の水飲み場まで直行すればこの場は丸く収まる。うむ……水飲み場だけに……この場は……。
 ……それとも、ここはやはりしっかりと、自分の意見を主張した方がいいのだろうか。
 この先生には日頃から「自分の意思をしっかりと持て」と教えられてきた。
 とすると、ここは「先生の教えを忠実に守るボク」という姿を披露出来る格好の場面ではないか?
 そうか……遅い遅いとは思っていたが、遂にボクにもこの日がやってきたか。
 フフフ……ボクが先生に反論した時、みんなの驚いた顔が見物だ。せいぜい驚いてくれよ。
 よし……ここだ!!)

【生まれ変わった私】
「あ、あのっ! 先せっ…」



キーンコーンカーンコーン──



【先生】
「おい、いつまで唐揚げ握り締めて固まってんだよ。
 もうお前の給食も片付けて、午後の授業が始まったんだから、早く席につけ」

【部屋とYシャツと私】
「……………………」




そんなこんなで、いろいろな思い出が風化していく──





                     (ノンフィクション)






コメント

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  2. ヒグマ | URL | l/VZmCVM

    Re: 『学生の頃の生活:小学校・給食での出来事編』 [考察No.028]

    まじすか!!
    面白すぎます。
    尊敬します。

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