『学生の頃の生活:高校・ある夏の日の放課後編』 [考察No.030]

2007年03月21日 10:48


【私】
「明日から夏休みだな~…」

【友人】
「油断するな」

【私】
「へ?」

【友人】
「家に帰るまでが終業式です」

【私】
「遠足的なノリをやめろ」

【友人】
「まぁしかし…明日から夏休みだなぁ」

【私】
「うん、それはオレが言ったからね」

【友人】
「どうだ? 今の心境は」

【私】
「し、心境? ……そうだな。やっぱりいつの時代も、夏休み前というのは
 嬉しいものだ。1ヶ月も自由だしな」

【友人】
「夏休みだけにな」

【私】
「いや、何もウマイこと言ってないぞ」

【友人】
「ハァ……お前はいいなァ、いつもお気楽そうで」

【私】
「あら、何よ溜息ついちゃって。お前は夏休みに入ることが嬉しくないのか?」

【友人】
「まぁ、夏休み自体は嬉しいがな……。今年の夏は、ずっとバイトの予定なんだ」

【私】
「バイトか……。お前がバイトをやるというのも珍しい。どこで?」

【友人】
「そこのスーパー」

【私】
「めっちゃ近場やな……。でもスーパーか……。お前、接客とか出来るのか?」

【友人】
「違ェよ。オレがやる予定なのは裏方」

【私】
「だよな。お前って裏方みたいな顔だし」

【友人】
「どんな顔だコラ」

【私】
「しかし、せっかくの夏休みをバイト三昧で過ごすとは……。
 ま、それもひとつの青春ってヤツですかい?」

【友人】
「まぁな。汗水流して働くというのは、心身共にいい影響を与える。
 小遣いもガッツリ入って一石二鳥だ」

【私】
「小遣いは……ガッツリかどうか分からんけどね」

【友人】
「うーん……裏でキャベツを切っているだけではやっぱりそこまで金にはならんか……」

【私】
「じゃあいろんなの切っていきゃいいんじゃね?」

【友人】
「例えば」

【私】
「ポッキーとか」

【友人】
「切ったらそこで終わりじゃん」

【私】
「エノキダケとか」

【友人】
「切った感じがあまりしないからアレ嫌い」

【私】
「店長とか」

【友人】
「夏休みどころか、新学期始まっても塀の中から出てこられるかどうかだな」


…………

……………………

………………………………


【私】
「──あー、やっとバス来やがったな…」

【友人】
「ぅあ~~ぁっちィ! 炎天下の中バスに待たされるってのは勘弁してほしいぜ……ったく」

【私】
「……ふむ、どうせオレも夏休みの予定なんてないしな。
 どっかでバイトするか……」

【友人】
「お? お前にもいきなり神の啓示が来たか」

【私】
「ま、あくまで予定だ。夏休みに入ったら何事もメンドくなる確率100%」

【友人】
「そうだな、お前ってば学校一のメンドくさがりだし」

【私】
「んなこたァない。絶対にオレより上のヤツがいるさ」



プシュー……。

ブロロロロロロ……ッ。





これからの夏休みに胸躍らせながら、私達を乗せたバスは軽快に走っていく──






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